2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
以前、 中国や日本の陶磁器に描かれた唐獅子に就いて書きましたが、龍は唐獅子より多く描かれているかもしれません。しかし、その割には龍に就いて知られていることが少ないような気がします。そこで、今日は龍に就いて少しだけ考えてみたいと思います。 最…
陶磁器に描かれる植物や動物文様の組み合わせには定番というものがあり、有名なところでは「梅に鶯」、「松に鶴」、「紅葉に鹿」、「枯尾花に雁」などがありますが、これらは花札の絵柄から来ているようです。ただ、どうしてこの組み合わせになったのかは、…
「反解釈」や「ラディカルな意思のスタイルズ」という画期的な批評集で注目を浴びたスーザン・ソンタグは、晩年、アニー・リーボヴィッツという女性写真家と交際していました。そのアニー・リーボヴィッツに”Women”というタイトルの写真集があります。そこに…
明治陶磁の人物文様というテーマで、陶磁器に描かれる人物が、時代が下るにつれて、唐人や貴族・武士といった外国や支配階級の人々から町民や農民などの庶民に変わっていくということを以前書きました。その意味では、そうした庶民の生活の一齣を積極的に画…
先日、明治の帝室技芸員のことに就いて触れました。今日はもう少し、そのことに就いて考えてみたいと思います。 帝室技芸員制度57年の歴史の中で、陶芸界から選ばれたのは、三代清風与平・宮川香山・諏訪蘇山・伊東陶山・板谷波山の5人です。そこで帝室技芸…
今日は明治時代の七宝と陶芸に就いて書いてみたいと思います。 帝室技芸員という制度が明治23年に制定され、昭和22年に廃止されるまでの57年間に帝室技芸員として認定された芸術家や工芸家は79名です。そのうち、陶芸の部門で認定されたのは三代清風与平・宮…